2013年の年別アーカイブ

したため直した1本の「理念」をもとに、ホームページを刷新しました

カテゴリー: マチオリの方向性

「 経験を言葉に。言葉を物語に。物語を成長に。」
 
これは、私たち街オリがしたため直した、新しい「理念」です。これに基づきホームページも刷新しました。
 
この「理念」、もうすこし言葉を加えるならば、次のようになります。
 
「 経験を掘り起こし(=経験を言葉に)、物語に織りなすことで意義をもたせ(=言葉を物語に)、個人と組織の成長へとつなげる。 =(物語を成長に)」
 
街オリは、どのような背景で、「理念」をしたため直すに至ったのか。この点についてお伝えします。
 


 
街オリはこれまで、「地域が育むNIPPON力の活性化」と「想いを形に出来る人材と組織の育成」の2本柱の理念を掲げてきました。
 
これらは其々、街オリの事業フィールドである「地域活性化」と「(人材と組織活性を軸にした)企業活性化」に対応していました。
 
この2つが街オリの事業フィールドであることは、これからも変わりません。それでも、理念をしたため直した背景には、「理念のあり方」に関する私たちの考えの進展があります。
 
■『理念』は、行動につながる具体性があること、創る側の視点に立っていることが大切だと考えるようになりました
 
これまで街オリが6年間、試行錯誤を重ねてきた中で、人が組織としてまとまる軸である理念には、2つの要素を盛り込むことが重要なのではないかと考えるようになりました。
 
まず一つ目は行動につながる具体性があること、です。
 
例えば、これまでの理念の一つ「地域が育むNIPPON力の追及」、およびそれが指していた「地域活性化」は、とても広い概念です。それだけでは「『地域活性化』と言っても、何をすれば良いのか」と頭を捻ることになり、ある人は行動を起こすことが出来ず、また行動を起こした人がいても向いている方向がまちまちであったりします。
 
そうならない、より具体性のある理念を描き出すこと、が大切だと考えるようになりました。
 
二つ目は、創る側の立場に立っていること、です。
 
例えば、「音楽を楽しむ」という理念を掲げている会社があったとします。そこには、作曲を手掛けたい人も、音楽をより多くの人に広めたい人も、とにかく音楽を聴く時間に浸りたい人も集まってくるでしょう。ここで、最初の二者は、自らのやりたいことを十分な品質で行えば、世の中の誰かがその活動に対して対価を支払います。しかし、最後の一者に対しては支払いません。最初の二者のやりたいことは、世の中に価値を創りだすことであり、最後の一者のやりたいことは、価値の恩恵を受けることです。近いようでありながら、逆の立場に立っています。対価を頂いて活動する企業の理念は、前者の、創る側の立場に立つ意欲のある人を惹きつけ、またその意欲を喚起するものであるべきだと考えています。例えばこの例であれば、「音楽を楽しむ」ではなく、「音楽を楽しくする」などであるべきだと思うのです。
 
■これまでの活動から大切と感じたことを、企業活動の軸に
 
これらの考えたことに基づき理念を再定義することは、街オリが何を「軸」にして事業を展開するかを考えなおすことでもありました。
 
(その過程では、街オリはこれまで一定の幅のある事業フィールドはあっても、「軸」を立てていなかったと感じました。)
 
これまで地域活性化と、(人材と組織活性を軸にした)企業活性化に取り組む中で、両者に共通して、とても大切でありながら、しっかりとやり切れている企業が少ないと感じたこととして、そこにいる人/組織の経験の、掘り起し・見える化があります。
 
これに尽力していきたい/いくべきと考えた結果、今回の理念をまとめました。
 
■実績を重ねることで、理念に肉付けしていきたいと思います
 
そしてまず、街オリのホームページを刷新しました。これまでは「組織活性化・人材育成」の事業と、「地域活性化」の事業とが、別々のホームページをかまえ、両者の窓口ページとして街オリのトップページがありました。このトップページが今回、したため直した1つの理念を掲げる場所へ、姿を変えました。そして理念の下に、街オリの提供サービスが、総覧できるようにしました。
 
理念は企業の骨格ですが、実績により肉付けされなければ、意味がないとも思います。これまでもこの理念に合致する活動は一定程度してきたつもりですが、骨格を明確にしたことで、今後一層の実績を重ねていければと思います。
 
追伸、これまでの理念を大切にしていきたいという思いは変わりません。ただ、それは企業活動の軸になることではなく、結果として得られることを見据えることであると感じています。したため直した、基軸となる理念に紐づいている、展望的理念とでも呼んでいきたいと思います。
 


 
この原稿は、街オリ代表の佐々木が口述したものを、
「コトミ 〜 言葉で見える形に」を活用し、ライターが書面化致しました。

 

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